
仕事/経済
転職は30代を過ぎると難しいなどと言われる事が多いです。やりたい事でできればそれで良しとする人々であれば、特には問題ないかもしれませんが、一般的には、30代からは人生の安定期と捉える考え方が安全だとは言えます。仕事選びで求められるものとして、30代からは、「やりがい」よりも「収入」と「時間」と考える人々は、急激に増えます。特に男性は、家族を養うという観点から職業を選ばざるおえないという状況に追い込まれがちです。20代における職業への長期的展望は重要な未来予想図ですね。もちろん女性にとっても、職業選びは重要な事です。出産、育児、介護など、家庭と仕事の両立を求められる立場になりがちであるからです。この他にも、皆さん、個人的な問題などを抱えながら職業を選択する訳ですから、幼少期からの職業への教育というものは、必然的に大切な事柄となります。日本での親子関係の中に、親の希望を子どもに押しつけるといった、日本の風物詩とでもいうような光景はどこにでもみられます。子どもに無意識に、こうなってほしい、とあれこれ呟いていることはありませんか?有名私立大学の付属の小学校、中学校、高校にエスカレーター式で入って欲しい、できれば、資金のかからない公立の学校に行って欲しい、習い事は3つ以上して欲しいなどなど、子どもの環境は、親の考えによって左右されやすい立場と言えるでしょう。そんな子どもたちに、将来、仕事を得て働く事が人生を養っていくのだという教えをする事は、幼少期から自主的な行動を生み出す重要な観点となります。ですが、そんな子育てをする両親自身も、職場と家庭の両立や住宅ローンなどの圧力にもがき苦しむような人生を歩んでいる人々は少なくないのかもしれません。日本社会では、35歳以上の転職は、特に厳しいなどと言われ続けてきましたが、世界的な流れをみると、年齢が足枷になって転職を阻むことは比較的少なく、高い報酬を求めて転職を繰り返す事は当たり前のような捉え方をする国々が多いのが現実です。転職の際に、能力を評価されるケースが多いからです。親の価値観に囚われた子どもたちは、社会に出てからもそのような価値観の元に職場を選択する可能性が高いと言われています。子どもたちが、どんな職場で働きたいのか、その為に、何を教育機関で学べば良いのかといった課題に自主的に取り組める、そんな未来予想図を描けるような社会システムが根付いていければと考えます。
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